センチメンタルジャーニー

コロナよりも前。

今はもう屋号が変わって無くなってしまった500台ほどの中型店舗で仲良くなった常連のおばあさんがいました。


第一印象はグレイヘアのとてもお上品な方。
でもボタン連打が凄いのなんの…ガラスに指輪が当たってカンカン音もする。


関西風に言えば”シュッとしてる兄ちゃん”である外見の我ら会長が一番最初に話しかけられ、そこから連鎖してメンバー全員話すようになりました。

みんなで食べてってくれるおかき、特にカレー味はめっちゃ美味しかった。雷おこしも。

お礼にジュース持っていったら「年寄りに気使ったらあかん!」と怒られました。


北海道の会社から小豆を取り寄せておはぎを作ってるというのは会話の中で知っていたのですが、わざわざ作って人数分持ってきてくれたことがありました。


………………。
いや、ね…正直に言うと…
家族や身内・恋人以外の手作りって抵抗ありませんか?しかも握る系。

コロナ以前の話しだから「感染症が~」なんて考えではありません。
本能が拒否してしまう。

貰うことを断ることはしませんでしたが、食べることには抵抗がありました。
でも捨てるのは良心が痛むという人間の身勝手な気持ち…。

さてどうしたもんかと思い、とりあえず”貰いました”と皆に聞くと「後でお礼言いに行く、気持ちも貰っておくけど食べるのはちょっと無理っす」


使い捨て容器にみっちり並んだ6個のおはぎ。
おばあちゃんは「感想教えてな、なんなら今食べてもいいんやで」って顔。

気持ちは嬉しい。
余ってんと言いながら、きっと我々のぶんも頭数に入れて作ったはず。

自分が行くしかないか…そう思ったとき……

人一倍綺麗好きで潔癖なっ!!
美味しいもの大好きなグルメの会長がなんの躊躇いもなく食べた時は「この人やっぱすげぇな」と思いました。


関係を悪くしたくないという会長の気持ち。
その気持ちを汲んでみんなでおはぎいただきました。

きっと常連のおばあさんから手作りおはぎもらったグループは我々くらいでしょう。

もち米は少し固かったけど、あんこがとても美味しかったです。


――――――――――

「どうせあんたら違うお店できたら来なくなるやろ笑」

いつも言われていたこの言葉通り、打てなくなったと同時にグランドオープンがあったので「またね」といつも通りバイバイして撤収。

それから何年かして屋号変わってからのグランドオープン、おばあさんはいなかった。
今も元気かな?きっと90歳近いかな。
元気でいてほしいな、
あんなに元気なおばあさん、最近パチンコ屋にいないし会いたいな。
覚えてるかな?…忘れられてそう。笑

終わり。